
P.ho.t.o b.y 名智健二 (.C).2002 |
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清酒の「酒母」は「 」(もと)とも呼ばれ、蒸米・米麹・仕込み水[※1]の混合物に 、優良な酵母[※2]を純粋培養したもので、 “生 (きもと)法” と “速醸 法”の二つに大別されます。
「生 」[※3]は、乳酸菌の自然発酵を促し雑菌の繁殖を抑えるために、蒸米、米麹、水を桶の中で数時間かけてすりつぶす
“山卸し”(やまおろし)と呼ばれる非常に労力と時間のかかる作業を行います。ちなみに「生 」の簡略型と言えるのが「山廃 」[※4]です。
対して「速醸 」[※5]は、化学生成された乳酸を添加してすみやかな発酵を促す醸造方法で「生 」より早く安定した酒造りができます。
※ 左画像は「山廃酒母」仕込みの様子 |