● 普通酒
普通酒とは、“特撰酒”や“上撰・佳撰”などと呼ばれる清酒やパック酒等の低価格の「アル添酒」を総称した「一般清酒」を指します。

一般清酒は、アルコール度数による規格によって審査される「級別制度」によって特級・1級・2級にランク分けされ、その酒税率の差で公定価格が決められていました。

しかし、昭和50年に始まった清酒の「原材料標示」と「製造方法標示」によって原料にこだわった清酒の商品化が増え、結果として「特定名称清酒」が誕生したことで、平成2年には従来の「級別制度」とは別の「特定名称清酒」に関する法定化が成立しました。その影響で従来の「級別制度」は平成4年に廃止されています。

現在では「特定名称清酒」の限度外で醸造される清酒を総称して「普通酒」と呼んでいます。